Home School Log 02-07-2013

今日は、これまでに結晶のスクーリングに使用した本を数冊ご紹介したいと思います。

私達が英語、社会科の主教材として使っているテキストには、各学習項目に合わせて提案書籍が記載されています。この、英語と社会科のテキストの著者は、実際にホームスクールで自身の子供を育てた女性なので、自宅での学習に適応しているのはもちろんのこと、コミュニティ内にある図書館でたやすく手に入る書籍ばかりを集めていて、非常に使いやすいです。

ホームスクールを始めてから、ほぼ毎週図書館へ通い、結晶のスクーリング用の書籍(オンホールドシステム=予め借りたい書籍を予約しておけるシステム、があるので大変便利です)、その他珀空の年齢向けの絵本などを借りています。テキスト内で提案されている書籍以外にも、学習予定内容を取り扱っているもので目に留まった本を借りてきてスクーリングに使用することも間々あり、今回はその中からもご紹介できればと思います。

 

 

まずは、Franklinシリーズ。カナダはマニトバ州出身のPaulette Bourgeoisという方の作品で、TVアニメにもなっている人気シリーズです。主人公の亀、Franklinが学校や家、コミュニティで起こる日常的な問題を通して様々なことを学んでいくといった内容で、わかりやすくやわらかい文章で綴られた物語の中に、きちんとした教えが含まれていて、私も大好きなシリーズです。

ちなみにこれまでに

Hurry_Up_Franklin.jpgHurry Up, Franklin
Franklin Is Messy
Franklin Rides a Bike
Franklin Fibs
Franklin’s New Friend

を教材として使用しました。

 

 

 

 

次に、社会科の学習で使用した書籍では、Chester Raccoon and the Big Bad Bully (Audrey Penn著、Barbara L. Gibson画)をご紹介します。

Chester_Raccoon_and_the_Big_Bad_Bully.jpg

クラスにいる少し乱暴な友達を恐れて、学校に行くのを嫌がるアライグマの子供達。子供達から相談を受けたアライグマの母親は、ある出来事を語り、ただ怖がって逃げるのではなく、思考を変えたり、あるいは優しく接することで、少し乱暴ないじめっ子の心も変えてやることができる、という内容になっています。
もちろん、現実は絵本のようにうまくいかないかもしれないけれど、こういった考え方を結晶に紹介し、心に留めてもらうことで、今後何か問題が起きたときに何らかの手助けになればいいなと。

 

 

最後に、”A Drop of Water” by Walter Wick。

Walter Wickはアメリカ出身の写真家で、”I Spy”シリーズで特に有名です。
これは提案書籍の中にはなかったのですが、図書館で色々と物色している際に、その美しい表紙が目に留まり手に取ったものです。”水”の様々な表情がクローズアップ写真によって非常に美しく撮影されており、まず目で存分に楽しめる本でした。自宅でも簡単にできる実験もいくつか含まれていて、結晶のスクーリング(Grade2では、固体、液体、気体について学習します)にとても役立ちました。

これまでに本当にたくさんの本と出会いました。子供も私も好きな作家、子供がなぜが喜ぶ作品、様々です。当然ですが、同じような内容でも作家によって全く違う表現の仕方になり、個人的にしっくりくるものとそうでないものがあります。カナダに住んでいるので、手にする大半は英語で書かれた本になってしまいますが、結晶にも既に好みの作家がいて、その方の著書はほぼ読破しています。

本との出会いはまさしく運命。これからもホームスクーリングを通して色々な素晴らしい作品と出会っていきたいと願います。

Home School Log 01-30-2013

はぁーっ、やってしまった・・・。

 

ホームスクールを始めて何より一番思い知らされたのは、自分がいかに短気な人間であるかということ。他の子供にならもーっと優しく、忍耐強く接してあげられるのに、我が子に対すると遠慮がなくなるというか、感情をむき出しにしてしまうことも多々。このところ、割とうまくコントロールできていたのに、遂にやってしまいました・・・泣。

例えば少し疲れていたり、集中力が欠けていたり、そういうことは大人にでもよくあること。でも、職場やコミュニティの中での自分の立場や人目もあって、大人であれば多少行動のコントロールはできます。でも相手は子供。良くも悪くも色んな感情がそのままぶつかってきます。そこで私がどう対処し、子供のネガティブなエネルギーを良い方向に向かわせてやれるのか。本当に難しい。だって、大人だけれど私も人間、私にだって疲れている日、落ち込む日があるのです。結晶と私、どちらもが落ちている日はもう最悪、試練です。だけどやっぱり、2人で一緒に新しいことを学び、達成感を分かち合える瞬間の喜びは何にも変えがたいもの。それを知っているから、ここまでやってこれているのだと思います。

 

ただやっぱり、今日のこと(必要以上に叱ってしまったと思うから)は反省しないと。明日からまた前を向いて頑張ろう。

 

 

 

Home School Log 01-29-2013

先週、結晶にとって初めての”Show and Tell”がありました。”Show and Tell”とはつまり、プレゼンテーションの第一歩です。クラスメートの前で、ひとつのテーマについて話をするのです。小学校低学年の場合、自分の宝物や特に思い入れのあるもの、大切な人からもらったプレゼントなどなど、何かひとつ物を持参し、それについて話をします。結晶に何について話をしたいか尋ねたところ、何か”日本的な”ことをテーマにしたいとのこと。色々と考えて・・・ではなく、意外にもあっさりと”折り紙”を使って”Show and Tell”をすることに決定しました。

何冊かある折り紙の折り方についての本の中から、難しすぎず簡単すぎず、初めて折り紙を触る人にでも折りやすいもの・・・ということで、結晶は小さなおサイフを数個折り、クラスメートも挑戦できるように折り紙を用意します。折り紙についての簡単な情報もノートに書き留めます。

前日からそわそわと落ち着かない様子。大人だって緊張しますよね。

当日の朝、用意した折り紙を見ながら”これで足りるかな・・・?”と結晶。どうやら、折り紙が全員に行き渡るかどうか不安な様子です。”まだまだたくさんあるから、心配ならもっと持っていってもいいよ!”と答えると、ほっとした顔でバッグパックの中に折り紙を入れていました。

 

さてさて、クラスに迎えにいってみると、結晶はうかない表情をしてます。”Show and Tell, どうやった?”っと聞くと、”うーん、うまくいかなかった・・・”と結晶。”緊張したん?”と尋ねてみると、そうでもない様子。よくよく聞いてみると、まず話す内容を書き留めていたノートの存在をすっかり忘れていて、いざクラスメートの前に立ってみたら何を話せばいいのかわからなかったということ。そして、みんなと一緒に折り紙をしようと思ったけれど、興味を示した子供達があまりいなかったとのこと。

それはへこみます。私だってへこみます。初めての”Show and Tell”が思ったようにうまくいかなくてごめんね、結晶。

その後、”もう2度とやりたくない!”とかなり落ち込んでしまった結晶でしたが、最終的には”次は同じミスをしなければいいんだ。次はうまくいく!”とポジティブな気持ちになってくれたようです。よかった。

 

ここ2週間も結晶の算数への熱は相変わらず続いています。担当の先生からは”もちろんたくさんこなすのは素晴らしいことだけれど、ひとつひとつのステップをきちんと理解していなければ後々本人が困ることになるので、そのポイントにしっかり留意してください”とのアドバイスを受けました。結晶も私も、今日は○○ページできた!といわゆる見た目の量にちょっと惑わされていた感も無きにしも非ずだったので、先生には的確なアドバイスを頂けてよかったです。

あと、2学期に入ってからは、1週間のうちに数日はソファに座って静かに読書をする時間、といっても約20分ほどですが、を持つことを始めました。珀空が昼寝をするとき、夜寝付くときに子供達に本の読み聞かせをしていて、私も1日のうちで大好きな時間なのですが、7歳の結晶には”自分で文字を追って読む”ことも重要なんじゃないのか、と。元々本を読むのは好きな結晶なので、この私からの提案をすんなりと受け入れてくれました。珀空が昼寝を始めてから20分、結晶は彼女の、私は私の本の世界に入ります。

結晶のライティングのスキルを少し心配していた時期もありましたが、かといってライティングの練習ばかりを頭ごなしにさせるのではなく、他の人の書く色んな種類の文章に触れることから学べることはたくさんなはず。この読書の時間と、以前よりももう少しライティングに重点を置いたアクティビティを並行して行っていくことで、Grade2レベル(もしくはそれ以上)の必要学習範囲を達成できればいいなと。

 

2学期が始まってから、算数やライティング、リーディングに大半の時間を費やしてきたので、これから数週間は理科や社会の必要学習範囲のカバーが私の目標です。

Home School Log 01-11-2013

前回のアップから3ヶ月も経ってしまいました!長期間の放置ですみません。

前に少し触れていますが、10月には担当の先生の2回目の家庭訪問がありました。いわゆる”国語”にあたる科目はもちろん英語になるわけなのですが、この科目を学習するにあたって私達は今期”Come Sit By Me”というテキストを使用しています。この”Come Sit By Me”は同じくホームスクールで子供を育てた方によるテキストで、カナダ人著者による子供向けの本/絵本を使い、1冊ごとに学習ポイントがまとめられています。指定の本の中には、これまでに読んだ事のあった作品や結晶が好む著者の作品などがいくつか見られたので、これなら割とすんなり入っていけるのではないかと思ったのがこのテキストを選択した理由です。

1週間に1冊のペースで進めていたのですが、テキストにある学習ポイントを網羅するだけではなんとなく浅いな…と思い始めてきました。確かに、このテキストは4-7歳向けなので、結晶には少し幼稚すぎたかもしれません。

一番物足りなく感じたのは、”文章を書く”事に関する練習がほとんどなかったこと。そこで、10月に先生がいらした時にアドバイスを仰いでみました。すると、”文章を書く”ということだけに必ずしもこだわらず、子供が自分の頭で考え、それを文章におこすことが大事だということで、ジャーナルを始めてみてはどうかということでした。ジャーナル、つまりは日記です。

そこで、上半分はイラストなどが描ける様な空白、下半分に文章を書くための罫線が入ったノートを準備し、まずは1週間に1度、文章にしやすいようなイベントが起こった翌日に1ページずつ書くことから始めました。最初はなかなか筆のすすまなかった結晶ですが、12月には5文章を物事の起こった順に沿って書きすすめることができるようになってきました。最初は大文字/小文字の使い分けも曖昧で、単語間のスペースをあけることもよく忘れていたりしたのですが、これもだんだんと上達し、先生にも褒めていただきました。こういった進歩は私にとっても大変嬉しいものです。

その後、日本からの家族の訪問、結晶の7歳の誕生日、クリスマスにお正月・・・・とイベント盛りだくさんの毎日が続き、スクーリングはしばし冬休みに入っていましたが、今週からまた再開。2学期目の第1週となった今週は、算数に始まり算数に終わった1週間になりました。というか、算数以外の科目にはほとんど手をつけませんでした。

約3週間にわたる冬休みの後、今週はのんびりとやるかな~なんて思っていた私をよそに、結晶は初日からやる気満々!”算数をしたい!”と本人が言うので、ワークブックを始めるとすごい勢いでこなしていきます。2桁同士の足し算、引き算、3桁同士の足し算、引き算、(くりあがり、くりさがりを含む)など休み前にはいつも憂鬱そうにしていた問題も、もちろんつまずきながらではありますが、それでも続けていきます。1週間のうちにこなしたページを数えてみると、なんと34ページ。すごい!

休み明けに最初に気づいたことは、結晶の忍耐力がものすごく上がっていたこと。前ならすぐに投げ出したり、あきらめたりしていたのですが、”むずかしいけどあきらめないでがんばる!”という気合が伝わってきます。その変化をたくさん口に出して褒めて、結晶がとってもがんばっていることを自覚してもらおうと私もがんばりました。ホームスクーリングは子供にとってのスクーリングではあるけれど、親にとっても本当に学ぶことのたくさんある素晴らしいものです。

さてさて、なかなかの好発進でスタートした2学期目。これからどうなりますか。

Home school log 100512

home schoolHomeschool = School at Home

9月に新学期が始まるカナダのスクールシステム。この9月から結晶はgrade2、日本で言う小学校2年生になりました。ただ、他と少し違うのは、結晶は小学校へ通っていないということ。幼稚園、grade1, そしてgrade2となる今年で3年目、うちはホームスクール、つまり自宅で私たち両親が子供にその年齢で必要な学習、運動をさせる方法をとっているのです。

日本ではまず学校へ通うのが当たり前な中(厳密に言うと、ホームスクーリングは違法ではないようです)、北米ではホームスクールを選択する家庭が少なくありません。(Wikipediaによると、北米人口の1-2%、つまりカナダでは約6万人がホームスクーラーなのだとか。)特に、私たちの住むカナダのBC州はホームスクーラーに対するサポート体制もとてもしっかりしています。
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